Yamamoto

キングダムのYamamotoのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
3.4
原作未読です

紀元前200年の中国の話なのに
全くと言って良いほど世界観に浸れず
二時間ずっと現代の日本から離れられなかった。

主演の山崎賢人さんはどうにもお芝居が現代人的で、日曜日の朝8時に『仮面ライダー』とかの特撮ものを魅せられている気分。
明るい役なのは良いが、元気な台詞の中にも「明日死ぬかも知れない」という覚悟のようなものが見えないと、どれだけ良いこと言わせてもチープになってしまう。カッコいい俳優がカッコいいことを言っただけでは観客には刺さらないし、そんな整えられたカッコよさを観客は求めていない。(え、求めてるの!?)

例えば、左慈戦にて信の放った「夢がどうのこうの」の台詞はめちゃめちゃクライマックス感出してたがこういうのがイマイチ刺さらない。あそこで泣いた人はいないんじゃないかな。泣かせに行ってたけど。

衣装もセットも、役者の皆さんも一生懸命やっているのに、どうして大作邦画ってこうなっちゃうのだろう。

山の民が不死身過ぎるのは原作だと何か理由が明示されてるのかな。
数十万の兵力とか以前に、矢が刺さってもピンピンしてるゾンビ兵って人類の夢でしょうから、「山の民」をめぐって秦に限らず中華中が争っても良いと思うんですよ。
Yamamoto

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