休息休眠

キングダムの休息休眠のレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
3.3
下記少々辛口だが、ヒットは想定しての"想い"です。
出来は、"完璧"なんじゃないだろうか。
稀に見るお金のかけ方。これぞ映画スケール。

試写会鑑賞、原作未読。
主演の力量など、細かな気になる部分はある。しかし周りを固める完璧な金のかかった背景、演出、他キャスト陣によって、文句は言わせないぞと言わんばかりに周りを固められている。

主演級の若手陣にはまだ"イケメン、アイドル俳優.女優"の枠を抜け出せては居ないと感じ、時々お遊戯会に見える所もあり。役者としては華の足りなさ、存在感や印象の薄さも気になる所ではあった。
しかし、それらもスケールの大きさや展開に上手く馴染み、若さゆえの覇気が溢れ出ているので愛せる範囲であった。

序盤のそのような感想も後半への演出や展開に引き込まれ、見終わった感想は、完璧。ヒットするだろう、と。

山崎賢人、覇気がいい…
吉沢亮、声がいい、存在感ある
橋本環奈、可愛らしい、ほか特に

メインキャスト3人で言うなら、吉沢亮かな。後2人はまだ大作の主演を背負える程の華は感じられず。まだ脇で修行して欲しいと感じた。

大沢たかお、怪演
長澤まさみ、凄み
本郷奏多、絵を引っ張る存在感

ほか、周りのキャストも味があって面白い。
アクションも見応えがある。

主演級の若手の役者の方々は、このような大金をかけ周りを固めて貰える映画でメインに務められる事と、多少の粗は映画のスケールの大きさでカバーして貰える状況の凄さや感謝を、心に刻み今後の成長のバネにしてほしい、と思った。

というのは山崎賢人くんの芝居やアクションなど気になる部分が多かったので一応。(とても頑張ってたとは思う、人間味と熱量は伝わった)知名度も比較的有り、顔も端整で好きな方。
しかし何故か大作のスクリーンの中だと華を感じられず、"ここまで、かな"と思ってしまった。(きっと続けてれば凄くなるとは思う、が)期待している分、残念でもあった。
比較して吉沢亮くんの王としての表情の芝居が凄まじく華があり、引き込まれる。"今後が楽しみな役者かな"というのも、申し訳ないが率直な感想なので。
本郷奏多は、既に役者として凄みを感じるので、省く。

書き出すと、キャストはこれで正解か?とか、これで本人は満足したか?など、色々思う所はあるが、見終わった時の感想は素直に、いい映画が観れた。 という所。
若者ならではの熱量は確かにあり、漫画らしい部分も上手く生きていた気がする。
見るもの沢山で、音楽もよく、楽しいエンターテイメントでした。
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