真っ黒こげ太郎

キングダムの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作の映画)
4.7
※本作は物凄い量の身内話で構成されています。
マトモなレビューを観たい方は前半部分を読み飛ばして貰えると助かります。
後、本作は山﨑賢人さんや吉沢亮さんのファンの方はキレそうな文章を書いているので、当レビューを見ない方がいいと思います。
このレビューは所詮筋肉&格闘アクション俳優好きなオタクの戯言ですので、あまり真に受けないでください。


お、俺は母ちゃんのお祝いと坂口拓(TAK∴)さんと下村勇二さん目的で観に行ったんだからな!!!
俺はこの業界を許したわけじゃないからな!!!


【本作を観た動機】

いきなり心の狭すぎる心情を率直に吐かせてもらうと、まったく観る予定はなかった!!!

自分は別に邦画のことをガッツリと嫌ってるわけじゃないし、
(「拳銃と目玉焼」とか「Returner リターナー」みたく楽しめる作品もあるし)
あっちに比べて制作費が安いとかそういうのは気にしていない、駄作だと言われてた作品もそこまで観てはいない。
(酷かったのは精々「デビルマン」と「ホワイトアウト」ぐらいしか観てない。)

しかしそれでも見る気が起きなかったのは、主演の連中が色んな意味でイケ好かなかったり、
(フィルモグラフィーを見るだけで頭を抱えそうになる。)
日本の映画やテレビ製作連中がアクションに力を入れなかったり、そもそもアクション自体をやらなかったり、
(「コブラ11」みたく車をひっくり返せとは言わんが、せめて柔術とか空手を使ったり殴り合ったりしろよ!!!)
そして何より邦画に割りを食わされて観たかった映画が近所で公開されなかったことが許せなかった!!!
(詳しくは「スカイスクレイパー」のレビューを見てくれ!!俺でも頭を抱えそうになる位口汚く書かれているぞ!!!)


そんなこんなでスルーしようかと思っていたのだが、俺の母ちゃんが本作を観たいと言ってきたのだ。
母ちゃんは本作の原作を読んでいて興味が湧いたのだった。

母ちゃんは俺が映画を観始めたことに影響されたのか、時偶に昔見た映画を再度観たり、最近ブームの映画を話題にしたりするようになった。
(俺も母ちゃんが「22年目の告白 私が殺人犯です」を観て湧いていた時に元の作品の「殺人の告白」をレンタルして貸してあげたりもした。)

しかしさすがにこれはどうしようかと悩んでいたのだが、この間母が誕生日を迎え、更にその数日後に母の日を迎えたのだ。

自分自身、普段から母親に何もしてあげれてないので、誕生日と母の日が流れ込んできたのは心を揺さぶられた。

またそれ以外にも「VERSUS ヴァーサス」等でお馴染みの坂口拓(TAK∴)さんがクローズアップされたり、同じく「VERSUS ヴァーサス」等で坂口拓(TAK∴)さんとタッグを組んでいる下村勇二さんがアクション監督として参加してると聞き、興味が湧いてきたのだ。

これには流石に何もしないわけにはいかないと思い立ち観ることを決意した。
かくして俺は坂口拓(TAK∴)さんと下村勇二さんのアクションコラボを大画面で拝むため、そして母の誕生日と母の日のお祝いのために、母ちゃんと一緒に観ることにしたのだ!!!!!

【レビュー】

はい、というわけで、観に行ってきました、「キングダム」。
なお、原作に関しては未見ですし、俳優に関しても坂口拓(TAK∴)さんしか知らないので、俳優陣に関しても思い入れがないです。

そんな感じなので正直不安まみれで挑んだ本作ですが…






…おお!!!面白いじゃん!!!
難点こそあれど、アクション大作として存分に楽しめました。

お話は正直結構込み入っているのですが、意外にも話自体は分かりやすく、観ていて飽きなかったです。
一緒に観に行った母ちゃんによると原作の1~5巻、本作で展開されるのは所謂序章部分だけらしいんですが、ストーリーのスケールは十分大き目だし、クライマックスの合戦やドラマも盛り上がります。

後、全く期待してなかったのですが役者の演技も素晴らしかったです。
物凄い熱血漢な主人公に、冷静だけど根の熱い王などのキャラも個性がしっかりしていて、話を盛り上げてくれました。
(特に主演2人の演技は凄かったです!イケ好かないとか言ってごめんなさい。)
後、実質ラスボスを務めた坂口拓(TAK∴)さんも見事な悪役演技で素晴らしかったです!(刀の持ち方や口調が「VERSUS ヴァーサス」の時と殆ど同じで笑った。原作でもこんな感じのキャラなのかな?w)
アクションもお馴染みのキレ味で、ラストバトルも凄い盛り上がりました。

難点を上げると、登場人物の名前が覚えずらかったり、アクションにややカット割りが多めなのは少々残念でした。
でも見た目は個性的なので誰が誰かは混乱しなかったし、アクション自体も十分迫力がありました。

難点もありますが、大作アクションとして存分に楽しめました。
邦画でもやればできる、というのは嘘じゃなかったようですね。
(ってか、最初からこれぐらいやれば嫌われずに済んだよね。まぁ流石に無理か。w)
次回がありそうな終わり方だったので、是非続編を作ってほしい物ですな。
原作未見でも十分に楽しめますよ。是非劇場へ!!!オススメ!!!


本作のお陰で邦画に対する拒否反応が少し減ったような気がします。
まぁ、今後もアクション以外は認められんがな!!!(だめだこりゃw)

追記:すっかり忘れていましたが、原作既読済みの母ちゃんも「面白かった」と大絶賛していてホッとしました。
「まだ序盤も序盤じゃねーか!」と突っ込んでもいましたがw