Ryu

デュエリスト/決闘者のRyuのレビュー・感想・評価

デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)
3.4
1800年 フランス。第7騎兵隊のフェロー中尉は、名誉のため だと言い、無意味な決闘を繰り返していた。フェローはある日の決闘で市長の甥に重傷を負わせてしまう。士官のデュベール中尉は将軍からフェローへの謹慎処分の伝令を受け、フェローにその旨を伝える。それにフェローは逆恨みしてデュベールに決闘を申し込む。決闘は引き分けに終わるが、フェローはデュベールに執着し、事あるごとに決闘をしかけるようになる。

巨匠 リドリー・スコットの監督デビュー作。
名誉のための決闘 などと、カッコよく言っていますが、やってることは逆恨みからのストーカーです。三つ編みのハーヴェイ・カイテルが難癖つけて殺しにかかってくるんだから、マジで怖い。デュベールがまぁ気の毒です。
フランスの激動の時代に振り回されながらも、2人の因縁は続いていきます。この時代背景があったから、なんとか一本のストーリーになっていたと思いますが、それ抜きだと、ホントに付け回しては、決闘して、付け回しては、決闘して の繰り返しだったように思いました。
映像としては、激動の時代のフランスを見事に再現していたと思います。衣装であったり、建物であったり。正直、決闘シーンはあんまり見応えなかったかな。ラストの決闘は緊迫感もあって良かったんですが、それ以外は微妙でした。
リドリー・スコットは今作の2年後に「エイリアン」を手掛けることになりますが、デビュー作である今作は、彼のキャリアの中でも影が薄いのが納得です。
Ryu

Ryu