さとし

駅までの道をおしえてのさとしのレビュー・感想・評価

駅までの道をおしえて(2019年製作の映画)
3.5
これは明らかに私のための作品ではないですね。わかっていますよ。
有村さんが出てくるということで強制的にテレビの前に座らされ、無理やり見ました。そして、その結果有村さんはナレーションだけでした。もう完全に騙され「家族はつらいよ」風に言うと”私は被害者だ”と言いたいです。

では、面白くなかったかと言うとそこそこ面白かったです。今日は無謀なことをしました。「37セカンズ」を鑑賞前後に「五億円のじんせい」を前後半に分けて見て、さらに今作も前後半に分けてしまい、頭の中がシッチャカメッチャカです。

さて肝心の内容ですが、最初は女の子が犬と戯れる作品です。その後ある老人との出会いそして、後半にある男の子との出会いが女の子の人生の大きな出来事になっています。一番良かった点は女の子を守るために犬を飼わせてあげるべきか否かの分岐点に立たされた時に両親の愛が試されるというところですね。娘を傷つけたくないと言う思いは伝わってきますね。あの一連の流れは良かったです。

あとあの女の子の演技は良かったですね。子役にしてはハイレベルです。犬のルーの表情が愛くるしいので、つい犬を飼いたくなってしまいます。アイスを食べるシーンも良かったですね。この女の子がいい大人になってほしくなるような作品です。

しかし、これは非常に見る側の年齢層が限られそうです。おそらくこの作品は春休みに合わせてDVD化されるものだったんでしょうね。祖父母と女の子のの孫さんが安全に見られるような作品です。それ以外の人は見る意味はないです。かなり限定されます。

まあ、考えようによっては動物が好きな人も楽しめそうですが、ちょっと冷めた目で見てしまいますね。上記で言った人以外は見なくてもいいと思います。
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