PCモニターだけで進行するスタイルは、コロナ禍時代の作劇としては最適なのだと思うが、映画館のスクリーンで見る気はしない。
……それも、ステイホーム向きということか。
映画の生命はやはりモンタージュによる虚構の構築と思う。
登場人物自体が動かずにモニター内だけが活動するのは、虚構のかけ算でリアリティを抹殺する。モニター内の切り替わりは編集にはならず、ハンディカムのモキュメンタリー以上にベタの印象だ。90分が耐えられない。
フェイクゲーム「西野ン会議」一作で、この方法は尽きているのはないか。
本作だけの話ではないが……
