このレビューはネタバレを含みます
無機質な東京というイメージが強く(『野火』からジャングルだけど)、初時代劇という事だが、閉鎖された農村も似て非なるものがあり違和感なく。
ただ、元々舞台を大きく使うような作風ではないが、特に小ぢんまりしている印象を受けた。景色も変わらず、登場人物もほぼ4人で、内容も内側の話過ぎた。
江戸末期、国が揺らぐ中で刀を振る事を躊躇い、人を斬れない武士を描く事は暴力の異常性を示し、当たり前でない事に気づく事ができる。
今回の塚本晋也は渋い役(志村喬みたいな)だと思ったら、最後には血みどろになっていて良かった(?)
オープニングとエンディングが異常に格好いい。