ねこまるキャット

ザ・ファブルのねこまるキャットのレビュー・感想・評価

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
3.5
『殺』×『学』
伝説の殺し屋"ファブル"が、父親の指令によって一年間殺しを禁じられ"普通"の生活を送る事を約束させられるも、事件に巻き込まれていくというお話し。

暗殺の英才教育を受け、"普通"というものが何か分からない主人公が、"普通"というものに固執し、イエスマンとなり、命の価値を学んでいこうとする映画。

◆岡田准一さん、インタビュー抜粋◆

「海外のアクションものは主人公が走っていたら何か大きな物が上から落ちてきてそれをよけたり、いろんな受難を作ってアクションを構成することで観客を引き込ませるというのが主流です。

ところが日本で制作するアクションものはそこまで予算がかけられないので、何かを壊したり爆発させたりというよりは、悪役を100人投入させて画を派手に見せるという手法をよく使う。

その大人数でのアクションの中で、どのような動きが効果的なのかを探るのが難しかったですね。」


このインタビューが全てだなと思いました。
終盤は「おんどりゃー!」「こんどりゃー!」「われこらぁー!」で笑っちゃうぐらい超絶カオス。

日本のアクションは、場所も予算も限られているので、表現において圧倒的に不利。

はっきし言って、伝説の殺し屋とか、主人公最強系において、「ジョンウィック」「イコライザー」「96時間」と比較したら、そりゃ足元にも及びません。

しかし同じ日本人が、不利な条件下の元、アクション映画で頑張っている、挑戦しているというだけで、また違う見方で応援したくなります。

岡田准一さんは小さい頃から馴染みのある人ですし。

全ての映画というカテゴリーで見たら、ありきたりで物足りないかもしれませんが、オリンピックで、自国の選手を応援するような気持ちで、岡田准一さんの"スタントマンを使わないアクション"を鑑賞すれば、"見応えはあり"と思います。

とは言え、肝心のアクションが全て覆面姿なので、本人かどうか識別出来ないんですけどね...。

未鑑賞で興味があれば是非🐈