千年女優

ザ・ファブルの千年女優のレビュー・感想・評価

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
3.0
いかなる相手も6秒で殺すと噂され、寓話を意味する異名で恐れられる殺し屋ファブル。暴力団一味を単身で壊滅させる凄腕の彼が、ボスから一年間の一般人生活と殺人禁止命令を与えられ佐藤アキラの仮名で相棒のヨウコと兄妹として大阪に暮らすも、噂を聞きつけた殺し屋や地元の暴力団の抗争に巻き込まれる様を描くアクション映画です。

週間ヤングマガジンで連載中の南勝久による人気漫画を原作に『SP』への出演後はアクション俳優としての活動に力を入れる岡田准一が江口カン監督と共に作り上げたアクション映画で、近年のアクション映画の世界的な定型のひとつである「なめてた相手が実は凄腕の…」ものに岡田自身がスタントに加わる激しいアクションで華を添えます。

ガンアクションに適さない日本というハードルを漫画的なデフォルメされたキャラや設定で乗り切ろうとする作品ですが、実写では『木更津キャッツアイ』なコミカル演技と演出、そして不殺の設定が「なめてた…」物語との相性の悪さを非常に感じますが、それでも僅かにある目を引くアクションシーンに次作での進化を期待させる一作です。
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