こたま

ザ・ファブルのこたまのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

原作の漫画読んでたので気になって観てみましたが、、、正直微妙でした、、
とはいってもまずはよかったところを。
最初に佐藤明が不良に襲われて鼻血を出すところ。あそこはしっかり殴られた時の顔芸も生きてて原作並みに良かったです!
あと真黒組の親父(トップ)は原作に合っててよかったり、リアルなジャッカル冨岡も原作まんまですごくよかった。
それから明が工場に忍び込む時に壁を登っていくシーンもリアルで実際のファブルだったらこんな風に登るんだろうなぁっていうイメージと同じでよかった!
ただ申し訳ないけど、作品全体としては微妙と言わざるを得ないです、、
色々と理由はあるのだけど、1番思うことは、ファブル(明)が弱すぎる、、この作品の良さってファブルが最強っていうところが根底にあると思うんです。日常では全然強そうに見えないのに、実はめちゃくちゃ強いっていうのがかっこいい。
それなのに、2人の殺し屋と戦うシーンを観ると、互角に闘ってる。原作では散歩かのように瞬殺してて、負けた殺し屋もプライドズタボロになっててすごくかっこよくてスッキリするシーンなのに、映画だと殺し屋はあと少しで勝てた!とか余裕そうなこと言ってて、全然スッキリしない!ファブルが圧倒的に最強っていうのだけは曲げちゃいけなかったと思います。これじゃ正直なところ違う作品になってる。
それから、これは漫画を実写化した時によくある事なんだけど、話の進みが速すぎる。尺の都合上仕方のないことなんだろうけど、それにしても速い。これじゃ明が海老原に頭下げてこの街で過ごさせてくれ、とか、美咲ちゃんを助けに行くシーンがすごく薄く感じてしまう。佐藤が「同じ毎日が当たり前にやって来る日常の素晴らしさ」を実感して楽しんでるシーンがしっかりあるからこその、海老原に頭下げたり、美咲ちゃんを助けるシーンの深みが増すのに日常シーンを薄めすぎ。これだったら、大量のヤクザと戦うシーンをなくして、日常シーンを濃くした方が良かった。
他には小島が明と会って、明のヤバさを見抜いてたのも要らない。明のヤバさを見抜かずに、原作みたいに最終的にマスクを取って顔を見た時にファブルが明だったのかって驚くのがいいのに。
あとは明に笑顔が足りない。作り笑いして一般人を装うのが面白いのに無表情すぎる。バイトの面接で、原作では「これから古着に興味をもてそうか?」に対して笑顔で「なれなそうです(ニコッ)」ってのがおもろいのに、、
すごい酷評しちゃって申し訳ないです、、ただ原作の良さが削られてるのがちょっと残念でした。海老原が鍋作ってるシーンを入れたのは良かったです笑
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