このレビューはネタバレを含みます
【恋愛も友情も尊敬も
見当たらない】
まぁ・・・まずね。
「解散すればいいのに・・・」
と思っちゃう時点で、アウトだよね。
その時点で、この作品世界に入り込めないよね。
まず、デュオである必要性を全く感じない。
歌っていても、一本調子で、
ハマる場面はほんの少し。
一人で歌ってもいいんじゃないの？と思う位。
ハルがさ、作詞作曲で歌ったらいいやん？と思ってしまう。
2人の夢を応援したいっていう気持ちも、
あんなにタバコを吸われたら、
アホらしく思ってしまう。
ライブ前とかに吸う？？
ほんと、どうかしてるよね。
本当に、歌手になりたい人とか、
ライブ活動している人とかに失礼なんじゃない？
でもって、いっつも、ぶすっとしているし、
あんなん、私なら、応援しようって思わない。
つまり、魅力のない2人なんですね。
逆に、だからこそ、
売れない設定っていうのが、
リアルなのかも知れないけど、
ほんの少しのファンがいるって設定自体、
違和感ですらあるけどね。
そして、ライブの臨場感もないし、
色んなハコに行ってるけど・・・・
どこも同じイメージ。
で、解散の理由も、
どっちやねん？って言う感じ。
ハルのレオへの友情以上の気持ちのせいなのか、
レオのハルの才能に対する嫉妬心なのか、
三角関係のもつれなのか。
レオの男関係のせいなのか。
いずれにせよさ、
険悪になった決定的な何かがあったワケやん？
とにかく、話の時系列も分かりにくいし、
場面も暗いし、
なんなら台詞も声小さいし！
そのせいで、見逃したのかな？
そして、最後のシーンで、それを乗り越えて、
もう一度車に乗り込むシーンに至るのもね。
何かあったワケやん？
2人がそれぞれ、車に戻るとしたとしてもさ。
どこかで、2人が相対した時点があったはずやん？
そういうのが、きちんと描かれてないワケですよ。
だってさ、あれほど、こじれてる2人がさ、
正反対の方向に歩いて行った2人がさ、
どうやって、車に乗り込む事になったワケ？
そういう大事なところは、すっ飛ばしてさ～
そういうのが、なんか、
ずるいよな～って思うワケです。
私、そういう、
逃げみたいに描かない作品、嫌いやねん。
そしてね。
ハルレオの結成がさ。
ハルがレオを誘うじゃないですか？
あれ、歌声聞いたからとかじゃないやん？
それって、無理あると思うんだけど。
顔や雰囲気で選んだって事なら、
どう考えても、下心やん？
・・・・・と思っちゃうんですけど。
「バカでもいいじゃん」っていう、
台詞が結構出るんですけど、
その言い方が、ホントに、「バカ」っぽくて、
何故か、イライラする。
そんなチープな台詞で、マウント取る感じが、
ほんと、受け付けなかった。
そして、ハルがレオを好きだっていう、
話なんだけど。
このハルの表情が能面みたいで、
「ホントに好きなん？どこが好きなん？」と
疑問湧く演技です。
そして、その能面みたいなハルを好きだというシマもまた、
好きなん？という疑問の演技です。
そして、そのシマを好きだと押せ押せのレオの演技もまた、
好きなの？という疑問の演技です。
つまり、三角関係で、
愛情→ラブラブが３つもあるはずなのに、
全然、キュンキュンもしないし、
切なさも全然ありません。
もっといえば、友情すら、見当たりません。
才能へのリスペクトも、
歌声へのリスペクトもありません。
そんな3人の物語なので、全く響きませんでした。
・・・・・と、辛口なんですけど。
私はね。
世間では、まずまずの評価みたいです。
