すれ違い、思い違い
ハルレオのデュオは解散の危機にあり、そのラストライブまでのロードムービー。車中の雰囲気はまさに解散間近のコンビと言ったような具合で、お互い腫れ物を触るように避けては離れる。
そんな中でマネージャーのシマは2人の間を取り持つ中で、2人ともハルレオの自体は自分の居場所のような大切な存在であると知る。しかし、一度仲違いをしてしまった以上、お互いの意地のようなプライドが邪魔をして最終日を迎えることとなる。
この映画は2人が解散を決めた後から始まる。どうして解散に至ったかは描かれておらず、それにお互いがお互いを憧れの存在であることを示唆している中で、嫉妬とは違うある種のすれ違いの行き着く先に解散があったというかんじ。
結局最後までハルの気持ちが理解できなかった。途中まで見入っていたけれど、後半やすっぽい恋愛感情を持ち出した上に、ハルのもはや支離滅裂な言動に置いてけぼり。
ハルレオの2人の間柄の描写が大雑把すぎて「さよならくちびる」が役不足のように感じた。