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クロッシングザブリッジ 〜サウンドオブイスタンブール〜のBaadのレビュー・感想・評価

3.8
同じ監督の「愛より強く」の音楽を担当した西ドイツの音楽家が、トルコ・イスタンブールの最先端の音楽を探して歩く映画。トルコの大衆音楽の世界では、最先端志向と伝統回帰が非常に強い時期だったようで、随分と広範囲の音が聴け、興味深かったですね。
アラベスクからジプシー音楽まで、つまりマグレブからインド音楽的なものまで聞け、アジアは一つ(といっても東南アジア・極東は関係なさそう)という印象を強く受けました。

私自身は音楽そのものより詩の方が好きなのでちょっと物足りない部分もあったのですが、スーフィー的なものだけでなく、ラップなどもトルコ語の韻律を応用して作っているらしく、なかなか複雑で面白かったです。

(伝統と最先端 2007/5/17記)
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