映画大好きそーやさん

バオの映画大好きそーやさんのネタバレレビュー・内容・結末

バオ(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジックな、ディズニー・ピクサー的親物語。
良きお話でした!
親の子を想う気持ちを、肉まんに反映させて描く手法は、まさにディズニー・ピクサー的と思わされ、素晴らしいの一言に尽きます。
夢の中ではありますが、疑似体験的に肉まんと一緒に過ごした日々が、息子と過ごした日々に重なっていって、終盤結婚のために家を出ていくことに悲しむ展開は、普遍的、言ってしまえばありきたりでありながら、しっかりとした物語の起伏となっていて1本のショートフィルムとしてよくできていたと思います。
肉まんならではの演出が光っていたのも印象的で、凹んでしまった顔を肉を食べさせて治すのが、設定を活かすという意味でも、ビジュアル面でも最高でした。
食べちゃいたいくらい可愛いとはよく言ったものですが、それを地で行く物語に、なるほど、確かにディズニー・ピクサーであればその言葉を物理的に成立させられるのかと変な納得感がありました。
テーマで言えば珍しいものではないので、低めの評価となってしまいますが、ディズニー・ピクサーらしさを強く感じながら、アニメーションとしての面白さも味わえる、素敵な作品でした!