このレビューはネタバレを含みます
美味しそうな肉饅と可愛い息子を重ねる母親の物語。
何だか訳のわからない気持ちになって、涙がこぼれた。
「食べてしまいたいくらい可愛い」が転じて、「見知らぬ誰かに渡すくらいなら食べてしまおう」になる瞬間が怖い。
しかし、例え自身が「母親」でなくてもどこか共感してしまう感情である。それが怖い。
母親から息子への愛、あるいは息子から母親への愛に涙するというより、母親の醜いエゴに共感して泣いてしまった。
あまりの衝撃にしばらくこの作品を引きずってしまい、インクレディブルファミリーの冒頭が若干頭から飛んでしまった。