ちょっと泣けたけど、ダメです。予選落ち映画。
主演二人の雰囲気はよかったよ。ストーリー的にも、この二人を、あのコートン＆チアイー（台湾の傑作『あの頃、君を追いかけた』）とつい比べちゃいつつも、これはこれでまあまあなカップルで。。
その高校篇の、美容室～放送ジャック～非暴力あたり、各展開のオリジナリティーは高くないけど目をほどよくジワッとさせてくれた。
ちっちゃなシュークリームみたいな、愛され映画って思った。
けど、大学篇以降、だんだんつまんなくなってった。
既に私たちの立派な感情移入先＆応援対象になってた男子ウョンが、女子スンヒのそっけない言動（彼女なりに自然なはずだが）に振り回されすぎて、主人公が二人から一人に減っちゃった感。
それに、いろいろ盛り込みすぎ。
二人が関わり合いつづけること自体に、いつしかうんざり。こじらせて面白い初恋と、そうでなく早々スパッとしてこそ美しい初恋と、映画世界には二種類あるんだよ。ラスト30分（特に“落下物”以降）は悲惨クォリティー。「中だるみからの脱却なく、崩壊」と評しておこ。
時が経過してるのに髪型とか変わんないし、実質単独主演のキム・ヨングァンの賑やかっぽいような好男子ぶりにも（パク・ボヨンのすごく普通な感じにも）結局飽きちゃったな。
つかのまのシュークリーム感、何だったんだろ。
