Gaku

ジェニーの記憶のGakuのネタバレレビュー・内容・結末

ジェニーの記憶(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 48歳の中年女性で、著名なドキュメンタリー映画の作家であり、大学でも教鞭を取っているジェニー。彼女がある日、母親からジェニー自身の13歳の時の日記を見つけたとの電話を受ける。13歳の時、ジェニーは乗馬コーチの紹介を通して、陸上コーチの男性と「恋愛関係」にあった、そうジェニーは日記に記し、48歳の自分もそう信じていた。だが、その記憶を日記や手紙などの記録や、関係者たちとのインタビューで辿るうちに、それが「恋愛」とは程遠い、醜悪な何かであることがあらわになっていく。
 途中から、何度か吐きそうになる気持ちを抑えつつ、最後まで見通した。ローラ・ダーンの演技が見事。かつ、過去の自分や恩師たちとの「思い出」の中での会話など、演出も素晴らしい。だが、最後まで吐き気のする、心を抉る映画である。すごいと言わざるを得ない作品。
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