ちむ

ジェニーの記憶のちむのネタバレレビュー・内容・結末

ジェニーの記憶(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

グルーミングという言葉があるということをTikTokで聞いてこの作品に辿り着いた。世の中には成人男性と未成年女性との恋愛は如何なる場合でも成り立つと考える人もいるから恐ろしい。そんなことは絶対にない。単なる搾取であり性虐待。
この映画は単なる性虐待は悪という映画ではないとこが良い。
被害者はレイプされたという認識はない。その上、加害者と親密な関係性を持っていたと思い、自分自身も愛していたし、相手自身にも愛されていたと思っている被害者と、周囲の反応とのギャップ、そして加害者と被害者の関係性が繊細に描かれていて、幼少期の成長段階での性被害はどれだけ複雑に心に影響するのかが見事に描かれている。加害者にされたことが、単なる「不快」な経験ではなく、愛情、愛着、を感じ、そのことが事実を歪ませていく。
だからこそおぞましく、胸糞であった。これが監督自身の経験談というから尚更驚きであった。
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