性的虐待を受けた48歳の女性が昔の記憶を取り戻していく話。
ジェニーの母親から「あなたの持ち物を整理していたら、子供の時に虐待されていたと思われる文章が見つかった」と電話がはいる。
ジェニーは思い出す。その時は乗馬を習っていたな……
そこからジェニーは記憶の引き出しをひとつひとつ開けていく…
正直、私は憤慨していました。
性的虐待を受けて覚えてない事なんてあるのか。
辛い事、心に傷を負った事を脳が忘れるわけないでしょうと。
でも違った。自己防衛していただけなんだ。
悍ましい、そして気持ち悪い
子供のジェニーが自分の心境を語る場面があります。
(それは違うよ)
抱きしめてあげたくなりました。
私は心の傷は一生治らないと思ってるのだが、傷と向き合う事で癒せるのだろうか?
ジェニーにとって希望があるといいな。
今の自分が過去の自分に気持ちを聞いたりして、記憶を取り戻していく描写が秀逸でした。
監督の自伝という事でとても丁寧に作られていたと思います。
追記
注意!完全にネタバレなので、鑑賞後に読んで下さい。
上の感想は観た直後の感想。
それから時間が経過してまた新たな感想が出てきたので記したいと思います。
監督の自伝というのは実体験に基づくもの。自分の過去の体験を、それも知られたくない体験を映像にして公にするのはとても勇気ある事だったのではと思いました。
家族に構ってもらえない愛情不足の子。
ちょっと愛を与えれば、簡単に騙せます。
子供はまだ脳が未発達です。
子供の気持ちを利用し騙した大人が許せない。
母親や周りの大人がもう少し早く気付けてれば良かった。子供の顔色はいつも観るべき。
でも子供を騙すような人間は狡猾で大人も騙すのでしょう。
受けた傷はもう取り返しがつかない。やはり傷をつける側に気付かせないといけないのだ。
もうこれ以上誰かを傷つけないように…
こういう事実があるということを知ってもらえる機会を作ってくれた監督には心から感謝したいです。