“私は、自分自身の名前を使わなかったらこの映画が死んでしまうと思ったんです。
この物語を誰も信じてくれない、ということがとっても怖かった。もちろん子供への性的虐待が現実に起こっているのは誰もが知っているけれど、子供が加害者に愛情を抱いてしまうことを本当に理解している人はいないんです。ほとんどの人はそんなことはありえないと言うけれど、実際に本当に私の身に起こったことだったのです。だからこの映画を守るために、自分の名前を使う必要があったのです。”
“苦しみは自らの人生を理解する上でとても重要なことで、恐る必要はないのです。この作品の何に価値があるかというと、人々がこれを見て混乱してくれることです。メディアは物事を白黒つけたがりますが、実際はとても複雑で繊細な問題であることがほとんどです。愛され、愛す、という感情は特別なことです。しかし、大人につけこまれた時に苦しむことになります。それこそが子どもへの性的虐待と言えるでしょう。”
ジェニファー・フォックス監督