もやし

ジェニーの記憶のもやしのレビュー・感想・評価

ジェニーの記憶(2018年製作の映画)
4.8
日本未公開の作品をスカパーで独占放送!ということで見ました。もうすぐディスク化するかな?


気軽に見たけど、とてもおぞましい映画でした。
監督の実体験だそう。

48歳の主人公は、学生時代に書いた手紙を見つけたことを機に、幼少期の恐ろしい記憶に思い当たる。

乗馬クラブの中の人間関係です。


記憶というものの怖さを感じた。
記憶は日と共に変質していき、知らない内に解釈が変わっている。あるいは記憶自体が奥底にしまわれて実質的に消えてしまう。

大人になろうともがく、周りと少し違った主人公への強烈な体験。

いわゆるインテリ的思考を持つ人ほど衝撃を受ける映画だと思う(私はインテリではありませんが笑)。
キーになる人物の思想がかなり混み入っててより恐ろしさがわかると思うから。


見終わってしばらくした今でも気持ちがザワザワしています。

映画としてはとてもスラッとした作りで一見見やすいですが、心にザラリと残る作品でした。
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