生姜異物強壮

The Domesticsの生姜異物強壮のレビュー・感想・評価

The Domestics(2018年製作の映画)
3.6
今より先=近未来の話かと思いきや冒頭、細菌を撒く爆撃機の大群がB-52。

でもま、B-52でも(2019年現在)飛んでる現役機は在るし……と思い直したらストーリー中盤、どうも映画『時計仕掛けのオレンジ』公開から40年後未満の時代だと匂わせるような(?)台詞のやりとりが…!?(→ 30前半の主人公17歳のときに心酔した”クラシック・シネマ”云々)

あれ? ってこたァこれ、文明崩壊は先の世紀末に起きてた……例えば音楽なら、新譜の購入はCDが主流になり切ってたが、まだまだ一般家庭には(CDより遥かに)レコード盤が買い溜められてた時代に【この世の終わり】到来!!!、って前提の、そのまた「5~6年後=0年代か、せいぜい2010年頃?の」話なんだね。

道理でっ! それなら「腑に落ちる※」箇所多数。
[※ 途中で主人公たちが乗り継ぐホンダ車だけが 02年式と“新し過ぎ”、時代考証に合わないが]

きょうび、別のタイムラインを描く仮想SFは日増しに多くなってるが、現世界より「ずっと過去に」世界が破滅してた、という設定の「今より”過去時点”を描くポストアポカリプスのサバイバル劇」は、妙に新鮮。

毛色は丸っきり異なるが【心地よい別時空スリップ感】つながりで、不覚にも『ターボキッド』を思い出しちまったww

あと、ニーナが執着するKOREA印の龍ジャケだけど。

あれ絶対、監督的には『キルビルの黄色い革ジャケ』のヒット事例にあやかってて、あわよくば(マニアの話題をさらって)レプリカ商品が売れ出さないかなぁ、とか(アタマの隅で密かに)願ってないたァ 言わせねーぜっ❕ww