風来坊

デス・ショットの風来坊のレビュー・感想・評価

デス・ショット(2018年製作の映画)
3.0
主人公は銀行の支店長みたいですが、生活に困窮している様子。病気の娘を抱えているとはいえ、支店長ならかなりの高給取りな筈で困窮というのは超貧乏生活の私には理解出来ない(´・ω・)

FBIが凄まじく無能でイライラ。同一犯を疑っているのにあの状況で支店長を疑いますかね。こじつけだし、最早いやがらせにしか見えません。
FBIさえ手を焼く犯人をあっさり見つけ過ぎに感じる。元警官のお目付け役が居るとはいえ素人なのにあの手掛かりで…ちょっと都合が良過ぎな印象。その推理力は後の伏線にもなるんですが(笑)

取り憑かれたように事件にのめり込む様は面白いけど、やっぱり自身の疑いを晴らす為には見えない。疑われている場面も1回しか出て来ないので追い詰められているような感じはしませんね。無理にでも疑いを晴らさなきゃいけない状況には見えない。

ブルース・ウィリスさんは今回も客寄せパンダなんだろうなと思ったら結構出ていて嬉しい。終盤も大活躍だし美味しいところを持って行きます。
銃撃戦はただ撃ちまくっている感はありましたが、それでもなかなかの迫力で緊迫感もありました。

銀行など大掛かりな強盗と云えば複数犯を想像するが、一匹狼の強盗犯というのは映画でも珍しくて面白味がありました。多分、自分以外は誰も信用しないという犯人の心の内を表現したかったと思います。
犯人の置かれてる状況もなかなかにハードですが、冷酷過ぎて同情には至らない。

娘さんの病気設定もこれといって機能せず、あえてこの設定にする意味を感じられませんでした。強盗犯との対決か家族の絆か、何を強調して見せたいのかよく分からず雑な印象を受けますね。
普通に楽しめるサスペンスアクションと思いますが、突き抜けた面白さはなかったですね。ちょっと期待し過ぎました(´・ω・)
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