わらびもち

ヘイト・ユー・ギブのわらびもちのレビュー・感想・評価

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)
4.5
警察と黒人コミュニティとのぶつかり合いがこの映画の中だけでなくて今でも起きているという事実には衝撃が走ります。

黙っているのは簡単やけど行動しないと何も変わらない。

この映画全人類観た方が良いと思いました。

白人と黒人の住んでる地域がキッパリ分断されているのもわかりました。
主人公スターの通うほぼ白人しかいない私立学校の時の無機質さや白さと、住んでるガーデンハイツの様子は温かいオレンジの光が注いでて、ビジュアルの時点から対照的に描かれていました。

黒人として地元と学校で振る舞いや言葉遣いを変えないと馴染めない主人公の葛藤がよく伝わってきました。
きっと日本人でも日本やアジア圏にいる時は別に自分の人種や肌の色をあんまり気にしないと思うんですけど、ヨーロッパやアメリカに行って自分とは異なる人種の人たちに囲まれると急に自分がアジア人である事を気にすると思います。(少なくとも私は)
やっぱり皆んな同じ人間だからと言いたいところやけど、人種が違うと背景も違うし文化も違ってくるし、それを無視してるって誤解になるかもしれない。際どい一線なんだと思うのですが人種の壁というのは超えるというよりも、壁を意識しながら理解し合う方が大事なのかなと個人的に考えました。

白人の女友達ヘイリーは本当に現実にいそうで怖い。
無意識に人種差別してるのにしてないと言い張ったりBlack Lives Matterをちゃんと理解してなくてAll Lives Matterとか言ってそう。
結論はちゃんと勉強しろでしかないですね、、。
そして日本人も他人事だと思わずに現状とその背景を理解することは最低限必要だと思います。