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ヘイト・ユー・ギブのMKのレビュー・感想・評価

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)
4.5
一番苦手なもの
HIPHOP

でもこの映画のお陰で2PACを知ることができたし、THUG LIFEという欧米社会に根強く蔓延る闇も知ることができた。
もちろん上っ面の上澄液だけ、ちゃんと文化を理解されてるみなさま、一般市民への啓蒙だと思って寛大な目で見てください。

幼馴染で初恋の彼の生命を警官の手によって奪われた、どちらかといえば白人社会に迎合した少女の心に芽生えた葛藤と成長。

とにかくヒロインのSTARRが素敵。
パパもママも兄弟も全部素敵。

根の深い問題だとはわかっているけど、当時者にはなれないから同情と共感に近い感情しか持てない。

想像力とそれに見合うだけの感性を総動員して、アメリカ、それ以外の地域、はたまた日本で起きている問題を考えるきっかけにしたい。

すごく刺さっていた映画だったからまた観られて嬉しい。
表層でも学び続けたい。

以下、一回目鑑賞時のメモ

不尽な時代でも
黒人であることの誇りを忘れるな

なんか最近のニュース見てたらふとよぎった作品なのでちょっとメモ上書き。

憎まれて育った子供が大人になって社会に牙をむく

今回、犠牲になった方の遺族や友人たちは許すことができるのだろうか…
憎しみがまた生まれる瞬間を見ているようでなんとも辛い映像だった。

そしてあの警官はなぜ、ポケットに手を入れていたんだろう…ずっと気になってる。
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この問題はいつまでたっても難しくて難解なテーマなんだなぁと実感。
黒人の青年が白人警官に撃たれ、その場に居合わせた少女が立ち上がるという話。

映画で取り沙汰される言葉、「Thug Life」とはネットを引用すればこの映画のタイトル、「The Hate U Give Little Infants, Fuck Everybody」の頭文字を取った略語、「憎まれて育った子供が大人になって社会に牙をむく」とされていた。

この世界の優劣は誰が決めたんだろう?
受けた悲しみは決して返さないという歌が日本にはあったけど、憎しみや悲しみが循環しない世界があればいいのにな、なんて。

白人の聖人が優れているわけでもない、ダライ・ラマもガンジーも孔子もキング牧師もジョンレノンも2PACもみんな真実を歌っている気がする。

対岸の国の遣る瀬無い実状、この国にまで持ち込まないようにしたいとは思う。
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