桃

ヘイト・ユー・ギブの桃のネタバレレビュー・内容・結末

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2009年カルフォルニアで起こった無抵抗の黒人青年を警官が射殺した「オスカー・グラント事件」にヒントを得たフィクション作品。

時代はいつか、というのが気になっていて。
お父さんがブラックパンサー党の十項目綱領を引用していたので1970年頃?と錯覚しかけましたが、
スマホも使っていたし、テイラースウィフトの話も出てきたし、thug lifeが20年前ってことはやはり2010年代なんでしょう。

正直、これが現代設定ということがショックです。
この映画はショックなことが多いのですが、何より、負の連鎖を立ち切るのが難しいってこと。

まさに一部がタイトルにもなっている、
THUGLIFEの意味、
「The Hate U(You) Give Little Infants Fucks Everybody」
「子供たちへの憎しみが皆を蝕む」

主人公が決死の覚悟で、1回や2回勇気を出したとしても、現実はなかなか変わらない。
己を武器として戦ってもなかなか変えられない、憎しみ、負の連鎖が怖かったです。

でも、1人からでも、勇気を出し続けていれば、周りも変わっていくということは感じられた、良い作品でした。
桃