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危険な恋人のyokoのレビュー・感想・評価

危険な恋人(1968年製作の映画)
3.3
ティントブラス、名前を知らなくともジャケットを見ればあああれか!の監督。郵便屋、背徳令嬢などこれなら未成年でもワンチャン借りれんじゃね的な少年時代のおもひでが蘇ってくる。要は中途半端にエロいだけの洋画で内容も全然覚えてないのだがジャケだけ鮮明に覚えているというw彼のフィルモグラフィーを見ていたら今作、危険な恋人 col cuore in gola 1968年イタリアフランス合作の映画、が浮上。これだけティントブラスの中でなんか毛色が違くていわゆるジャッロに分類されるらしいが、グロさや暴力、スプラッター的な感じはあまりない。

なぜこのジャケットが目に止まったかというとめっちゃLAST NIGHT IN SOHOに似てるよね。ヒロインは絵画風のジャケットだとアニャ味があるが、実際の映像はトーマシン寄り。ガーリィだけどケツアゴCandyのEwa Aullin 。LAST NIGHT IN SOHOに影響を与えた作品として上映時少し調べたのだが、反撥やモデル連続殺人は名前が上がるが、この作品は上がってなかった。多分ジャッロ好きのうるさ方には全然受けなかったのだろう。確かに血とか美少女の悲鳴とかそういう雰囲気ではない。多分どちらかというとヌーベルバーグ風?

ちなみに現物も配信もなくてyoutubeで字幕なしの鑑賞なのでその辺は容赦願いたい。ヒロインが着ている赤いエナメルのジャケットは、トーマシンが大枚叩いて買う白いジャケットにそっくりだ。クラブの経営者が殺される。なんかヒロインも怪しい。あと怪しい男がつけている。あとヒロインが分裂してるような要素。エロ映画ティントブラスだし名作感もないので影響は受けていないのかもしれないが赤エナメルで右往左往するEwaAullinはすごいアニャトーマシンを感じる。

ここはなあと思ったところ、とにかくdoorsの LIGHT MY FIREの間奏部分のキーボードみたいな音がサイケを通り越してただうるさい。ドッグレースと追跡劇を、拷問の打撃とライトの点滅をクロスさせたり、これがまた全然上手くない。殴った時漫画みたいなボカンて絵がカットインしてきたり当時の演出なのだろうか。音とあってないキースムーン風ドラムのあてぶりからのターザンは昔観た女性上位時代的な性行為が始まるとコントチックに見えるノリを思い出した。

カラフルな色使い、人混みのシーンが多い中、最後のシーンは自然の景色の中、マジックタイムを活用したあのシーンは以外に良い。
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