てれ

ポリス・ストーリー 香港国際警察のてれのレビュー・感想・評価

4.0
「アクション映画の美学」という言葉が浮かんだ。ジャッキーアクションには毎回度肝を抜かされてるが、これほどまでに追求された濃密なアクションシーンは比類ない。最大の見所とされる電飾のポールを滑り落ちるシーンなんて狂気の沙汰だ。確実に一線を画している。
個人的にフェチだったのはデパート戦で洋服のラックに乗って回転するところ。あの蝶のような華麗さがたまんない。

そしてカークイの振り切った熱血漢なキャラクターに惹かれる。秩序を求められる刑事の彼が、麻薬シンジケートを徹底的に打ちのめそうと烈火の勢いで暴れ回る姿にこっちまで血肉わき踊る。言葉にならない怒りや悔しさにまみれて爆発寸前の堪えた表情、冷遇されている不満を署長達にぶつける姿にはひどくそそられた。正義を愛し悪を憎むけれども無敵じゃないし人間くさい。そこがイイなぁと思う。
まあデリカシーがないけどな! 健気で可愛いガールフレンドのメイちゃんを怒らせるなカークイ! キレたメイちゃんがカークイをケーキの刑に処すとこナイス。

あとカークイがストリートダンスとかムーンウォークしててMJオタクの私歓喜(ジャッキーはMJに会ったことないのかな)

ストーリーとコメディとアクションの総合評価で言えばプロジェクトAの方が好みだけども、ポリス・ストーリーはもうアクションが抜きん出てるように思う。ジャッキーアクションの最高峰と言われる理由が分かる。

彼のスタントアクション見ると脳がダイレクトにハッピーになるので他に何もいらないと感じてしまった。重度の成龍迷まっしぐらですわほんまに。

ラストシーンについて思ったことあるのでコメント欄に↓
てれ

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