まーしー

ポリス・ストーリー 香港国際警察のまーしーのレビュー・感想・評価

3.5
これぞジャッキー映画の神髄。
程よいアクションとコメディが見事にブレンドされた、人気シリーズ第1作。

あらすじは、麻薬組織を一網打尽にしようと、チェン刑事(ジャッキー・チェン)が潜入捜査するというもの。
ところが、このチェン刑事、タフガイな反面、なかなかのおっちょこちょい。このギャップが観る者の心をくすぐる。

まずアクション部分では、村の家々を破壊しながらのカーチェイスが印象的。CGを使わない圧巻のシーンだった。
また、ショッピングモールのアクションも負けず劣らず。高所から飛び降りるなど、生身の体を張るジャッキーらしさを感じた。
香港時代のジャッキーと言えば、素手で格闘するイメージがあったが、そのような私のイメージを刷新するアクションの数々。
前述のカーアクションのほか、銃も使用するなど、思った以上に多種多様だった。

次にコメディ部分では、恋人に浮気を勘違いされるところが面白い。
ジャッキーへの顔面ケーキという爆笑シーンつき。その場に恋人がいるとも知らず、彼女を蔑んだ発言をする場面も、まるでコントのようだった。

こうした、印象に残るポイントが多い本作。
本人が出演作の中で一番好きというのも納得の一本。
ジャッキー映画の中では、上位にお勧めしたい作品となった。

なお、麻薬組織の参謀役はジョニーというアジア系の男。冒頭で重要人物かのように紹介されるも、最後までパッとせず。
次はジャッキ―映画としてではなく、ジョニー映画として再鑑賞しようかな。