こと葉

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのこと葉のネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

語るより、みろ。

だけど、この胸に溢れてる言葉たちを出してあげたいから、つらつらと書く。すさまじくネタバレ。

開始5分から泣かせてくるの、ほんとずるい。それだけじゃなくて、アニメシリーズのどの台詞、どの描写も全部が繋がっていて、今を生きる彼らを形作るんだと示唆される。風景、音楽、全てのアニメの表現で繊細に心の動きを描く。京アニ、まじですごい。

伝えたいことがあるなら、直接伝えたほうがいい。
想いは伝えないと伝わらない。
伝えたい人はそこにいるんだから。
手紙から電話、メール、LINE、伝える手段は時代とともに変わり、新しいものが生まれてくるけど、昔ながらのものも減りはすれど廃れはしない。残り続ける。むしろ伝える方法が増えたんだよね。
心を、想いを伝える行為に本質的な違いはなにもない。
想いを言葉にして伝えたいと思う相手がいるのは、かけがえのないことなんだな。

「愛」を知った少女は、「愛」が少しはわかるようになった少女は、愛を伝えたくなった。
「愛を伝えること=生きること」だなって。いまはこれが一番しっくりくる。

言葉の持つ力、可能性に惹かれ、言葉を介した関わりがこの作品の一番好きなところだと思っていたけど、やっと対面したとき、ヴァイオレットが言葉を超えた瞬間、あの瞬間に感じたこの気持ちを私も言葉では言いあらわせない。
感情を超える言葉は存在しない、だからこそ言葉にして伝えることが尊いんだなぁ…

みちしるべのタイミングよ…
アニメから一貫してるよね。Sincerelyといい、アイシテルといい。
ひとつの物語としての完成形をみた。
全てがつながってる。全ての瞬間が今のその人を構成する。それが人生であり、「生きていく」ってことなんだよね。

紫の菫の花言葉は「愛」


ストーリー性 5/5 ×2
音楽 5/5 ×2
キャラクター 5/5 ×2
泣ける 5/5
笑える 3/5
考えさせられる 4/5
もう一度見たい+5



2023/11/06
勉強のお供に。めちゃくちゃ泣いた。
こと葉

こと葉