笑わせてよ

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンの笑わせてよのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前にヴァイオレット・エヴァーガーデンを観た時もそうだったんだけど、泣くつもりなんか全くなかったのに自然と涙が出てきて嗚咽しながら泣いてた…。ユリスの電話のシーンもうダメでしょ…あれ…😭😭😭


・ストーリーの紡ぎ方が綺麗だな、と思った。アンの孫娘がヴァイオレットの軌跡を辿ってライデンから島まで旅をして行く過程を縦軸に入れて、ヴァイオレットの前作からのその後の人生が描かれる。暗い過去を持っていながらもみんなに慕われて、ユリスや他のたくさんの人の心を手紙の代筆を通して救ったヴァイオレット…人々の記憶?思い?とヴァイオレットの人生が最後に切手を見た時にブワッて蘇ってきてうわぁぁぁってなった😢
あとハッピーエンドにしてくれてありがとう…本当にありがとう…。ヴァイオレットが少佐に海で「愛してる」と言われて泣きまくってる時が今までで1番ヴァイオレットが感情を露わにしてるな…と思ってヴァイオレットに心を与えられるのはやっぱ少佐しかいないんだ…って思ったよ。尊い🤦‍♀️

・ユリスの物語本当に本当に泣けるんよ、、、。泣ける、、、。友達に電話をかけるシーンでもうヤバかったけど、家族がユリスからの手紙を読むシーンではもう涙腺大崩壊。特に弟が、手紙を読んでもらった後に嬉しそうにユリスに話しかけるのが、まだ小さい子だから死というものをわかっていないのかな…とか思って切なくてでもユリスの思いが家族に伝わってることは嬉しくてもう感情ぐちゃぐちゃだった。
・当時はまだ電話を持ってるのがお金持ちとかしかいなかったんだろうね。ユリスと友達が電話をするために夜中にお金持ちの家に駆け込んで談判するベネディクト、ほんと推せるしそれで電話貸してくれるお金持ちも良い人すぎて大好き。映画で見る性善的な描写超好き。
・ヴァイオレット・エヴァーガーデン観ると本当に大切な人に手紙書きたくなる。文字でしか伝えられない思いもあるなって。それでいて、今回は科学の発達で電話が開発・普及して手紙を出す文化や代筆サービスが廃れていくことも描写してるのすごく現実的だし上手いなって思った。あと、手紙文化が衰退していくことへの哀愁は示しつつ電話の良さや電話だからこそ人が幸せになることもあるんだよってこともユリスの例を描くことで表してて何と言うか……文化の転換点をこんなに表現してるアニメはほんとないし、素晴らしいと思う。
・キャラクターみんな好き。特に不器用だけれど真っ直ぐで誰よりも人の心に真摯に寄り添うヴァイオレット・エヴァーガーデンはやっぱり誰もが好きだと思う。
少佐も「なんでヴァイオレットに会わないんだ!!!!せっかく来てくれとるのに!!」って最初は思ってたけど、少佐の葛藤とか後悔とか罪悪感とかが理解出来てきて真面目すぎるし自分に厳しすぎるんだろうな、さすがヴァイオレットに生き方を教えた人だしめっちゃヴァイオレットとお似合いじゃんこの人……ってなった。社長は言わずもがな好きだし、大佐も結局好きなんだよな。あと大佐顔良すぎるのズルいよ😭
・映像綺麗すぎて鳥肌たった。空と水の描写と、人が涙を流す時の美しさが特にお気に入り。


・特にないかな……ないと思う。前作見た時は「なんか、、、ヴァイオレットの闇深すぎない?もっと楽に生きればいいのに…」って思ってたけど、ヴァイオレットの人生を知れば知るほど闇深さにも納得していった。ヴァイオレットがドールをやめてしまったのは残念だけど、少佐と幸せに暮らしていたんだろうな…たぶん。
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