これは希望を捨てなかった人の物語。
日本が誇るアニメの美しさが詰め込まれている作品なのです。劇場版だと少佐とヴァイオレットの関係性が恋愛寄りに描かれているように思えたが、少佐の言った愛してるを、恋愛のそれだけで片づけてしまうのはきっと違うのだろうと思った。アニメでヴァイオレットが触れる愛してるにはたくさんの形があった事を思い出した。親から子へ、子から親へ、友から友へ、大切な家族へ、想う人へ。
きっと少佐の言う愛してるはこういった様々な想いを詰め込んだ愛してるなのだろうと。
ヴァイオレットは自動手記人形としてたくさんの愛を紡ぎ「愛してるも少しはわかるようになった」、その後少佐の愛してるをどのような形で受け止め、島で一緒に暮らして行ったのだろうか、、、その先は語られる事はなかったが、時は流れヴァイオレット・エヴァーガーデンという一人の女性が、良く生きたという証が、しっかりと歴史に刻み込まれたラストシーンはとても温かい気持ちになり、物語を見終える事ができた。
