劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのshiroのネタバレレビュー・内容・結末

ヴァイオレットが「愛してる」を伝える映画。アニメ版で「愛してる」を少しずつ理解できるようになっていったヴァイオレットが完結編である本作にてついにギルベルトに「愛してる」を伝える。本作はヴァイオレットとギルベルトの関係性の行く末が主題となっているが、2人だけの話に留まることなく、ディートフリートやホッジンズの想いも丁寧に描かれることで2人が再会する結末に深みが増している。また、電話の普及に伴いいずれ廃れゆく手紙、そして代筆業という仕事が持つ価値がユリスのエピソードを通じて再確認される。そんなストーリーが、アニメ版最高傑作と名高い「10話」の女の子を狂言回しに置いて語られるファンサービスもありつつ。完結編としてとても完成度の高い映画かと思う。

※ヴァイオレットが船から海に飛び込むシーンにはビックリしたが、それだけギルベルトへの想いが深かったということで納得しておきます。