あの事件により完成が絶望視されながら、二度の延期を経て無事公開に至ったシリーズ完結編。
つうことでめっちゃ点数甘くなってしまいそうだからフラットな気持ちで鑑賞に臨んだら、まあこんなもんだよなと見事感動に包まれてしまった。
というか話としては大体予想通りのことしか起こらないのに、作品の持つ雰囲気なり作画や演者の力なりで否応無しに感涙してしまったもんだから困った。
カールじいさんが如き人生のダイジェストやフォレストガンプの冒頭っぽい手紙の舞い方、あとアラビアのロレンスのオマージュチックなラストとか、謎にハリウッド映画的な要素もチラホラあったが(音楽もかなりアラン・シルヴェストリやレイチェル・ポートマンらしいところがあったし)、それで感動具合も良質なハリウッド作品に引けを取らないくらいだったのだからぐうの音も出ない。
とにかく、死ぬ前になんとか見たいと思っていた一本が拝め、また未練が一つ無事消化されたかと思うと満足も一入。