Larx0517

立派なこどもの育てかたのLarx0517のレビュー・感想・評価

立派なこどもの育てかた(2018年製作の映画)
3.4
遺伝か環境か。
遺伝子に反した育て方をして、育ちの重要性を示す。

「倫理的な不安はない?」
実話らしいが、個人的にも、ガーツと同様に懸念される。
いわゆる人体実験。
実子1人、養子2人まで「準備」。
子供たち自身が、自分が実験対象、意図的に育てられたと知った時、どのように感じるだろうか?
科学者夫婦だからできるのだろうか。
これらの疑問の答えは、皮肉な結末が待っているのだが。

一方、脳科学や心理学に興味のある自分には、「遺伝と環境」問題は興味がある。
例えば、「怒り解放トレーニング」で、モーリスがやっているジャンピングジャック。
「セロトニンを感じるか?」
サムが問うように、リズミカルな軽い運動を行うと、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンが出る。
ダンスで気分がアガるのもセロトニン効果。

映画としても、よくまとまっている。
なによりトニ・コレットとマシュー・グードの夫婦役のキャスティングが上手い。
そこはかとないユーモアを醸し出している。

日本未公開、Netflix公開終了日に滑り込みで、見れたのはラッキー。
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