お金と恋と芸術に恵まれた人生の話。
必ずしも間違いない審美眼を持っていた訳では無さそうだったけど、マルセル・デュシャンや周囲の尊敬できるアーティストに意見を聞いてそれを受け入れて評価出来るというのも一種の才能。
パリに渡ったタイミングだったり、ナチスの台頭で安くなった作品を大量購入出来たタイミングだったりと、お金は勿論だけど時機と人脈にも恵まれてた人なんだろうな、と。
ただ、父親や娘さんを早くに亡くして家族運には恵まれなかったり、時代やカメラの機能のせいかあんなに数があっても笑顔の写真が一枚もなかったり、容姿に強いコンプレックスがあったりと、あまり幸せそうには見えない。
あと、あんなにお金も持ってて美食の国イタリアに住んでても、食に興味がないというのも面白かった。