ギャンブル依存症でろくでなしの郁夫は彼女の亜弓の故郷で仕事を紹介してもらい再スタートをしようとしていた。そんな中故郷でもギャンブルに手を出していた。ある日亜弓の娘の美波と連絡が取れず二人で探していたが口論になり亜弓を車から下ろしてしまう。美波を見つけた郁夫は亜弓に連絡をするがなんと遺体で発見される。何故??誰が??郁夫は??ななみは??どうなっていく??みたいなストーリー。
あんまり監督でくくることはないんだけど白石和彌監督作品は見てる方だと思うし今まで自分が見てきた白石和彌監督作品から考えると今作は割とバイオレンス的な映画じゃなく人間ドラマ??人間の内面??的なものを強く描いてると思う。主人公郁夫のダメっぷりというか、正直映画を見てるほとんどの時間は郁夫に対するイライラで、ラストは感動する場面もあったけどそれじゃ挽回できないくらいクズすぎた。でもそんなクズに対する周りの優しさがある。もうひとつモヤモヤがあって亜弓が殺された理由の部分。動機が描かれてなくてすごい気になる。もしくは描かれているけど自分が理解していないだけか。
主演は香取慎吾。そのほか西田尚美、恒松祐里、リリーフランキー、音尾琢真、吉澤健などが出演している。みんな演技が上手くて今作独特の重さみたいなのがずっしり来る感じがする。何より香取慎吾が自分の中では明るくてSMAPの中でもお調子者的なコメディ俳優の雰囲気というかイメージがあったから今作で俳優としての素晴らしさを感じさせられた。
