「アウシュビッツ」BBC
を見るといかにちゃんとしてるかが見える。
まぁあのインタビューをもとにしたんではあるだろうけど。。。
同じ収容所内でもユダヤ人とソビエト兵捕虜の間には壁がある。元ソビエト兵のみほぼ逃げられる。あとは地元住民に引き渡されるか死。生き延びて復讐したいのかただ生き延びたいのかもはやわからない。
レジスタンス行為は死ぬまであるいは死んでも明らかにされる事は無い。亡命したとしても亡命場所が親衛隊と同じだったりする。子供を殺すことと、子供2人をあんな風にしてしまったことの罪と、どっちがだろうか。
ユダヤ人到着の際は音楽で出迎えする恐ろしさ
ソビボルだしまだ43年だったために雰囲気が比較的穏やかである
最初に出てきた宝石職人の相棒の奥さん、揺れる人魚の主人公ちゃんでオルガちゃんかわよい。。。はかない。。。
シャワー室の森最初からクライマックスで、劇場で見たとき、すごい辛かったな
汚い川でも洗礼できるのかと言う初っ端のセリフが印象的
そしてプチシナゴーグが出来上がってるのもすごい
この映画の何がいいって、親衛隊たちの人間的なところをあらわに書いているところ
これをあげれば母親が喜ぶからとか、これを女にあげたら喜ぶだろうとか、死体の山がついた時の顔とか、ユダヤ人度外視でそういった感情を書いてるのがいい。そいつらの人間性に完全悪なんか存在しないんだっていう。。焼死への慈悲も印象的シーン
こういった迫害を研究する際の対象となった写真を撮る人も、常にそこにいるって言うのを静かに書いていて良い。
良い方にも悪い方にもポジティブにもネガティブにもみんな少しずつ狂っていくんだ。宝石職人の助手と小さい妹のお兄ちゃんがとても良い対比。
カポ達も、自分が何をやらされているのかの自覚もなく、ヒトラーへの敬礼の練習をしたり、とても虚しい。それでも普通の市民であって人間であってユダヤ人であって、というのがほんとうまい
ただお兄ちゃんのセリフたちはあまりにドラマチックすぎたかな。
家父長制だからこそのエディプスコンプレックスの存在も、やり口が怖いんだよ。。何年たっても印象に残ってるあのシーン
収容所拡張の工事もみんな手作業であのシーンはもっと拡張してもいい気がした。