このレビューはネタバレを含みます
いやぁ、凄いドラマ。これを大脱走と言わずしてなんという。史実の重みに打ちのめされた。
脱走直前までに受けた仕打ちの酷いこと酷いこと。脱走があったという理由で10人に1人殺すとか。
それだけに、決行日、将校を順に殺害するシーンは、必殺仕事人のようなカタルシス感じた。
ガス室から出る騒音をごまかすために飼育しているガチョウが、将校の悲鳴をかき消していたのは笑えた。
冒頭、ガス室で殺された宝石職人の美人の奥さん。自ら作った妻への指輪を見つけた時のダンナの絶望感といったら………。胸が押し潰れそうになった。最後は火だるまにされたし。
冒頭の幸せそうな姿がより悲しみを深めた。
400人脱走したがその場で100人殺され、さらに150人が地元の人に殺され、引き渡されたとか。
深い溜息の連続。