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ドクター・スリープのYuのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
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バケモンにはバケモンをぶつけるんだよ!!
とか冗談は抜きにして、お腹の中がキリキリして、見るのをやめたくなるくらい悪い空気の漂う映画で映画館で見なくてよかったです、、最悪だ・・・

『シャイニング』の40年後を描く今作。
キューブリックカーペットを三輪車で爆走していた少年ダン(ユアン・マクレガー)は、40年間シャイニングを隠して生活していたが、同じ能力「シャイニング」を持つ少女と出会い、生気を食べるバケモノとの戦いに巻き込まれ……、
初めの1時間半は超能力バトルでホラー要素はほとんどなし。「あぁんこれがキューブリック要素を除いたシャイニングなのねん!」なんて思ってたんだけど、クライマックスでは前作のファンが鼻血を出して喜ぶ、異常なまでにシンメトリーで、人工的すぎる色合いのあのホテルにまた帰ってこられるわけで満足度はめちゃめちゃ高めです〜〜!

前作ではダンのシャイニングはトニーとして、完全に別人格のような扱いだったんだけど、40年の月日が経ってトニーではなく超能力”シャイニング”として使われていて、ダンがここまでにいろんな苦悩を抱えてきていたんだなぁとか色々妄想しちゃいました!

乳垂れ全裸ババアを箱に収める少年シーンはあったんだけど、バーテンも双子もホテルのみんなをしっかり収めていて、フロリダまでしっかり憑いて来ちゃってるのにちょっと笑いました。最悪すぎる!!!

鼻でかジジイは若干鼻の穴が縮んでいたような気もするけど、いい味を出していてヨシ!少女←ダン←鼻デカ←おばあさん←??←・・・・って受け継がれていく強い意志みたいなのは胸が熱くなっちゃう。ユアン・マクレガーが定期的に来てくれて正しい道を示してくれるサービスとか自分も欲しいです。

なーんて、前半から中盤にかけてはジョジョみのあるバトル展開が続いて行くもんでして、正直言うとちょっと微妙かも。なんて思っちゃいました。が、終盤にかけてのねっとりまとわりついてくるような嫌な雰囲気が一気に襲ってきて足の指がヒクヒクしちゃいました。

ユアンマクレガーの老けても何処かに残ってしまう幼さは40年間隠れていたダニー役にどハマりしていて、成長したように見えていても、結局使いこなせてるわけではなく、どうしても根にあるトニーに頼るダンは抜け切れてないのが、見ててヒリヒリしました。
ダニーが抱えているトラウマは『シャイニング』を見たことのある人のトラウマとは全然違うわけなんだけど、前作のダニー視点のカットを挟むことで、ダニーが持つトラウマを追体験させられるようで、いつもとは違う”思い出し怖い”を感じた。本当にやめてくれ。めちゃくちゃ胃に悪い。

終盤、ホテルに入ってからの展開はめちゃめちゃ最高。視覚的な怖さは特にないんだけど、一切話が噛み合わないバーテンジャックとの会話はスゲー奇妙でこっちまで頭が混乱して焦ってきちゃう。ダンが酒を拒むことで父親と決別したようにも見えるんだけど、その過去をほじくり返そうとするホテルの意思がめちゃめちゃ気持ち悪くてオェっときました。

父親と同じ道を進むまいとするダンが気付くと同じ似たような動きをしているのも、めちゃめちゃ楽しいしいいぞもっとやれ!って感じだったんだけど、流石に斧持って足を引きずりながら走っちゃうのは、ちょっと楽しすぎだろ。自分も寝る前にちょっとやってみようかしら〜!

そうそう、乳垂れババアが1面のボス的なマスコットになっててなんだか可愛く見えちゃいました!おっぱいだ!!!ヤッター!!!✌️✌️✌️✌️お花摘見に行ってきます〜〜〜!!!
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