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ドクター・スリープのMARURUのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
3.8
まず、この映画を観る大前提として、スティーブン・キングの作品は、ほとんどが壮大な世界観のダークファンタジーなんだと理解しておく必要があります。

日本人の思い描く、一般的なホラーは、貞子に象徴される幽霊のような、よくわからない存在がなんとなく出てきて、不気味、結末曖昧…という固定概念があるかもしれません。

一方で、キングの作品は、脅かす存在が現れる根源や理由が、わかりやすく説明されていることが多いです。そうでないものもありますが、最後ちゃんと終わらせるスッキリしたものがほとんど。サイキックに寄ったことを批判する人もいますが、ITとかキャリー然り、異次元だったり、超能力だったりが結構登場しているから、別に違和感もないわけです。

だから、安っぽいサイキックものという認識ではなくて、そもそもシャイニングってなんぞや?、なんであんな力があるんだ?、どうして狙われる?といった、前作を含めた世界観を、まず邪神教徒たちの存在をして解き明かしたわけです。

邪神教徒たちとの戦いは、これが単体映画だとしても面白いってくらい、めちゃくちゃちゃんとしているのにまず驚き。

前作との絡みも細かく作中に散りばめていて、最後、まあそうなるよなと、予想できる展開でしたが、全体的に無駄がなく、とても気持ち良く見れる映画で、後味の悪さもないです。

シャイニングを観てから観ましょうね。
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