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ファントマの偽判事のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

ファントマの偽判事(1914年製作の映画)
3.7
過去4作はジューヴ警部、あるいはファンドールくんの主人公として置いてファントマは悪のカリスマだったけど、本作はファントマが主人公だ。
本作は脱獄中に判事を殺し偽判事に成りすましたファントマが、少し前のサン=カレで強盗事件で餌食に犯罪を行っていく。

やっぱり本作を観て一番印象を受けた画教会の鐘のところの縦長の画の演出が面白いんだけど、
個人的にはファントマのことを警察二人が尾行している場面の街のロケーション。
当時の人がどう思ったかはわからないけど、100年前の街の背景を堪能できるのはそれだけで資料性と面白さの付加価値もあるので何気に見所でもある。
ただ一部欠落している場面が文字見る限りで魅力の有りそうな場面なので残念。

それにしても…一応ルイ・フイヤード版のファントマシリーズでは最終作なのだが、予想していたラストは大きく外れて唖然した。
でもファントマらしい終わり方と考えればそうなんだけど、なんかまだ続きがありそうなメッセージ出たあとに続かな買ったのを考えると打ち切り感をも感じる。まあ本作の制作年月を考えると仕方ないけど。

さて犯罪活劇としてはファントマ、特にファントマ対ジューヴ警部が一番好きだけど、ルイ・フイヤード作品なら以前観た『ジュデックス』のほうが物語は好きかな