映画泥棒

海獣の子供の映画泥棒のレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
3.7
2Dと3Dが融合した映像表現の究極を目指した意欲作

最初に特筆すべきは動画、背景ともに一切妥協のない映像表現だろう
何気ない風景描写にも渾身の力が入っており、作り手の熱意が伝わってくる

また人物に関しても「期間限定の少年少女の危うい美しさ」が見事に表現されている
映像美だけでも一見の価値あり

一方ストーリーに関しては主題が「人間がどこから出てどこへ行くのか」というスケールが大きく、やや共感が得られ難い話になっている
マンガ「寄生獣」のように副題と言う形で織り込めばもう少し親しみの湧く話になったかもしれない
また後半の観念表現が若干長めなのも玉に瑕

総評すると映像表現の美しさや技巧、演技は最高レベル、ストーリーや主題は工夫の余地アリっと言う感じの作品だった
映画泥棒

映画泥棒