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マチネの終わりにのbebeのレビュー・感想・評価

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
3.7
余韻が心地よい。

カットが巧みで、三人称視点のカメラなのに視線が見える。

洋子の口調は少し気になる??

 「人は変えられるのを未来だけだと思っているが、実際は未来が過去を変え続けている」
的を射た言葉だと思う。常に今の我々が過去に意味を付与するだけ。
 逆に、過去の出来事が悲劇なら、未来で人はその書き換えを半ば強要されてしまう。走らない人も走らされてしまう。

「尊ばれないものはすぐに忘れ去られる。これは人類の最も美しい掟」
孤独とは影響力を失ったことを知ること。

未来を怖がらず、先が見えないことを楽しむのが若さ。静寂と闇。アートとジャーナリズム、献身と自己愛。

全てを「見届ける」、終わればわかる。悲しい喜劇。シニカル。


いいですね。このくらいのメモが1番書きやすい。
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