このレビューはネタバレを含みます
ずいぶん前に原作を読んでいたのでいつか見たいと思っていた映画。
キャスティングも背景も音楽も全てが予想を超える完成度だと感じた。
途中、モヤモヤしてイライラしてどうしようもなくなるくらい感情移入してみてしまった。
三上さんに対してはずっと嫌な思いが残ったけど、もし自分が彼女の立場だったら、気持ちがわからなくもないとも思って複雑な気持ちになった。
そして最後までみた今も切なすぎてやるせなさが残る。
ラストまで見て、結局今の環境を受け入れて生きているそれぞれの生活と、その4年間があったから今の音楽や生活があるという事実は理解したけれど…
マディソン郡の橋と似たような感情が残る。
ラストの方で小峰洋子が会場に向かう途中、あの石を振り返るシーンで、同じ記憶が3度も変わったことを感じて、そういうことってあるんだなと感じた。
幸福の硬貨というラストの曲が良すぎて涙が出た。
福山さんが実際に演奏してることを知り、ますます感動した。
石田ゆり子のフランス語や英語も素敵だった。
また原作を読み返したいし映画も見たいと思った、とてもいい作品でした。