Tyga

マチネの終わりにのTygaのレビュー・感想・評価

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
3.9
なんか序盤のジャーナリストとは、とか、父親の話とか、ふわふわと概念っぽい話で若干洒落臭いなと思っていたところから、雷雨の東京の一夜で物語が一気にぐらぐらと動き始めていき、気がつけばあっという間の2時間だった。

爆音だったり、無音だったり音の足し引きがとても効果的で、没入感を高めてくれていたような気がする。まさしく「過去が未来によって変化していく」という瞬間が切り取られているなと思う瞬間が何度もあって、とても心地よかった。

影の主人公は紛れもなく桜井ユキであり、彼女によって物語が駆動していく。ベートーヴェンの話からの振り向きの笑顔が見事で、この映画で1番ぞくっとしたシーン。
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