福山雅治&石田ゆり子、大人の極上ラブストーリー
マネージャーの思い分からないでもないけどそれでもやっぱりマネージャー失格だろとか、そんな運命に翻弄される二人とか、無差別テロの件等々ストーリー自体の不満は少々あるものの
未来で過去は変えられる
という台詞がこの作品を成立させてる、というか受け側次第で十分補えるポイントになっていて、そんなことより個人的プラス要素が勝ってしまった作品、例えば
元々西谷監督の「アマルフィ」「アンダルシア」のファンなので海外でのドラマチックな描き方（東京でさえ美しい）が良い、井上由美子さん脚本、完璧過ぎるキャスト等
話題性で登用される傾向の強い今だから表面に出づらいベテラン俳優の積み重ねてきたもの、それは役作りに留まらない実生活での経験さえ自然と滲み出ている
二人が食事をし会話をするシーン一つでも十分感じられる
あるシーンでは鳥肌すら立った
そういう大人の雰囲気が滲み出るシーンが繰り返されその度にため息をついてしまいそうになる
蒔野という人物は相当クセのある男だと感じる、現地で不安な洋子を励ます言葉、それズレてるだろって思ったが、世界的に通用するとなるとやはり一般的な感性ではないのだろう
音楽の繊細さって経験した人のみ理解できる領域なのだと改めて思う
だからこそ俳優とミュージシャンを併せ持つ福山雅治さんというキャスティングがこれ以上ないものだと映像を通して感じる事もできる
石田ゆり子さんのように優美で儚さや芯の強さを内に秘めてる女優さんもなかなかいない、今作は正に適役だと思った素晴らしい
ゆり子さんの親友である板谷由夏さんはいつも素晴らしい、今度は主役でお願いします
桜井ユキさんも最近注目の実力女優
作品の評価は迷うが☆４→☆４・５
