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マチネの終わりにのkazu1961のレビュー・感想・評価

マチネの終わりに(2019年製作の映画)
4.0
▪️Title : 「マチネの終わりに」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:2019
▪️JP Release Date :2019/11/01
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-319
🕰Running Time:124分
▪️My Review
すごく素敵な作品です!!原作の素晴らしさはもとより、私の好きな脚本家の井上由美子の存在も大きいですよね。
そう、いちいち台詞がゾワってします。
“周りに影響力が無くなった孤独、年齢と共に”
年齢と共の失くしていくもの、得ていくもの、そんなメッセージが年齢を経てきた私にとってはすごく共鳴します。
6年間でたった3度の出会いの中で惹かれ合い、人生で誰よりも愛した存在になるという、大人の恋愛小説。。。表層的なモノの奥にある脆さ故の
美しさやビターな温もり、そんな大人ならでは感じる世界を堪能できます。
愛とは何か、人生とは何か。。。マチネの終わりにヒロインが見せる笑顔に泣きたくなるほどすべてがつまっている、そんなラストシーンが印象的です。
そして、とにかく音楽と東京・パリ・ニューヨークの彩り豊かな街並みの映像がほんとに美しいです。フィルムで丁寧に切り撮られた息を呑むほど美しい瞬間が連続していて心地よい時間が流れていきます。
本作の原作は、芥川賞作家・平野啓一郎の代表作「マチネの終わりに」。 ラブストーリーでありながら、人生の苦悩、世界の分断や対立といったテーマを織り交ぜ、登場人物たちの心情の変化を緻密に描き出し、大きな話題を生んだ作品です。その映像化を西谷弘監督、井上由美子のもと、素晴らしいキャストで映像化しています。
主演は、常に第一線で活動を続ける福山雅治。天才ギタリストとして名を馳せるも、現状の演奏に満足が出来ずに自分の音楽を見失い苦悩する蒔野聡史を熱演。そして、蒔野と惹かれあうジャーナリスト・小峰洋子役にあらゆるジャンルで活躍する女優・石田ゆり子。運命に翻弄されながらも、6年の歳月を歩んだ男女の姿を二人が情感豊かに演じています。石田ゆり子この時50歳、全てにおいて輝いている素晴らしい演技です。また、この物語をより深くする役割を担った蒔野のマネージャー役を演じる桜井ユキの存在は抜群です。
物語は。。。
クラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)とフランスの通信社で働く小峰洋子(石田ゆり子)は、出会ったときから運命のようなものを感じていめした。しかし洋子には婚約者がいて、さらに二人とも世界を飛び回っていたことから、関係は途絶えてしまういますが。。。
本編中に使用されるメインテーマとなるのは、福山本人が演奏する『幸福の硬貨』。クラシックギターを演奏するのは、福山自身初挑戦。役と音楽の2つの面から、劇中の世界観を作り上げています。

▪️Overview
東京、パリ、ニューヨークを舞台に音楽家とジャーナリストの愛の物語を描いた芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラー小説を福山雅治、石田ゆり子主演で映画化。パリでの公演を終えた世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史は、パリの通信社に勤務するジャーナリストの小峰洋子と出会う。2人は出会った瞬間から惹かれ合い、心を通わせていくが、洋子には婚約者である新藤の存在があった。そのことを知りながらも、自身の思いを抑えきれない蒔野は洋子へ愛を告げる。しかし、40代の2人をとりまくさまざまな現実を前に、蒔野と洋子の思いはすれ違っていく……。蒔野役を福山、洋子役を石田がそれぞれ演じ、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行らが脇を固める。監督は「容疑者Xの献身」「昼顔」の西谷弘。(引用:映画.com)
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