リーアム兄さん

アルキメデスの大戦のリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
平山造船中将「日本人は負け方を知らない人種だ。どんな悲惨な状況になろうとも最後の一人まで戦い続けようとするだろう。そうなれば、この国は確実に滅びる。だが、その時日本という国の象徴となるような巨大戦艦があったらどうだろうか。それが沈められた時、その絶望感はこの国を目覚めさせてはくれないだろうか。」

満洲国設立、国際連盟への脱退と国際社会から日本が孤立し始めた1933年。帝国海軍では老朽化した金剛の代わりとなる新型艦船の建造計画を進めていた。これからの海戦は空母中心と考える山本五十六(舘ひろし)が推す空母案(藤岡案)と日露戦争以来の大砲での戦いこそが伝統だと考える嶋田繁太郎(橋爪功)が推す巨大戦艦案(平山案)で議論が対立していた。山本五十六は最終決定会議までに戦艦案を廃止させようと戦艦の見積もりに注目。空母よりも安価な巨大戦艦の見積もりが虚偽であることを主張するべく、その本当の見積もりを算出するために100年に1人の数学の天才として帝国大学にも通っていた櫂直(菅田将暉)を海軍少佐として迎え入れる。会議まで残り2週間という短期間で、軍規資料の閲覧不可、巨大戦艦の図面もないという状況下で櫂はその天才的な頭脳で巨大戦艦の費用を導き出そうとする。