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アルキメデスの大戦のkazuuのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
3.9
大和と言えば宇宙戦艦ヤマト。そりゃ子供の時に宇宙戦艦の方を先に知ってしまったからだけど、後に実在してたことを知り、この戦艦の物語を知ると興味が湧き、当時の戦艦や巡洋艦等の書籍を読んだりした。ずっと後にもなるが、広島の大和ミュージアムへも足を運んだ。
あの大きく繊細なモデルを見ると、いつまででも見ていたくなる。
物語の中にもあるが、本当に当時の日本の象徴の様な船であることは間違いない。

この映画を見たのは「ゴジラ−1.0」後。
山崎監督は、alwaysや永遠の0、海賊と呼ばれた男などゴジラも含め、昭和初期頃の映像や物語については、得意なのか演出や脚本がマッチしているのか素晴らしい作品が多いと思う。それだけに宇宙戦艦ヤマト等は・・😞

下記ネタバレあり。




全体的にVFXは少ない。しかしゴジラと同じ手法で、冒頭に激しいVFXシーンを持ってくる。これで掴みはOK。後は淡々と物語が進むが、菅田将暉くんのビジュアルや、サスペンス的なストーリーもありダレることが無い。そして浜辺美波ちゃんがしっかり画面を潤してくれているおかげで、男くさいドラマに花を添えてくれている。
ただ菅田くんが数式を黒板に数式を書いているシーンは、どうしてもガリレオの湯川先生が被る〜(頭であの曲が流れていた)

柄本佑くんは、いいバディを演じている。堅物将校からよき理解者へ。
舘ひろし氏や國村隼氏、橋爪功氏、笑福亭鶴瓶氏など超ベテラン勢は安定なのだが、田中泯氏の存在感が圧倒的。
出番は多くはないが、最後のシーンで映画全体の菅田くんの印象すらも薄くなるような、圧力がすごい。結局主役は、田中泯氏演じる平山だったのではないかと思うぐらい・・・

原作はドラゴン桜やインベスターZの三田紀房氏。この原作は未読であるが、ドラゴン桜やエンゼルバンクなど、読者を引張っていくストーリー構成は上手いと思うので、この映画の原作もどこかで読んでみたい。

後半で平山のメガネが光るシーンがあるのだが、ちょっとアニメ的な手法だなーとも思った。カッコ良かったけど😆


戦争の片鱗を少しでも知る為にも、若い人に見てほしい。(おじいちゃんの様な発言😅)
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